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Q1  福岡手話の会ってな~に?

   A:福岡手話の会は同じ社会に生きていく隣人として、ろう者の権利を守る活動を通じ、

     障かい者も健常者もともに豊かに暮らせる社会を目指しています。

 

     私たちの社会には、ろう者を含む障がい者に対して、いろいろな差別、

     偏見が残されています。ろう者と連帯して、こうしたいわれのない差別、

     制度上の不利益をなくすために活動するのが、手話の会の目的です。

     そのためには、なにが問題なのか知ることが大切です。

     ろう者の歴史、文化、悩み、困難についてろう者との交流をする中から学び、

     ろう者に共感を持つことにより、なにを為すべきかということを探っていかなければなりません。

     ろう者について知るためには、ろう者の言語である手話について学習することが必要不可欠です。

     手話を学ぶということは、単に手話表現を学ぶ、単語を覚えるということにとどまりません。

                 どのようにして生まれてきたのか、どのような言語なのか、正しく学ぶ必要があります。

                 このような学習を土台にして、福岡手話の会は、ろうあ者に対する差別をなくし、

                 ろうあ者の人権を確立し、福祉を向上させることを目指しています。

Q2  福岡手話の会ってどんなとこ?

  ◆組織◆

  支部  福岡手話の会には、東・博多・中央・南・早城・西・昼間の7支部があります。

       会員は、例会や地域の活動に参加しやすい支部に所属します。また、他の支部の例会に参加するのも自由です。

       支部では定期的に例会が行われ、手話の学習やろう者との交流の場になっています。

       事務局 福岡手話の会の事務局では、会の活動が円滑に行えるように、各支部への連絡や調整・会計業務、

                    また他の団体との連絡などの事務、及びボランティアコーディネートを担当しています。

      会長・副会長及び監査

                    会長は会を代表し、副会長は、会長を補佐し、監査は、会計及び会務を監査しています。

      ◆機関紙(ゆびだより)◆

                 「ゆびだより」は会員向けに会の活動状況や手話に関する情報を提供するための広報紙です。

                  広報部を中心に各支部の協力により毎月1回発行されています。

                  研修会・学習会の案内や各種大会・集会などの情報も満載です。

Q3  福岡手話の会ができたきっかけは?

   A:1970年、1971年度の福岡県手話奉仕員養成講習会修了生を中心に、何とかして手話との関わりを続けたい、

     また、ろう者のお役に立ちたいという各人それぞれの社会奉仕の気持ちを、具体的な行動として実践していくために

     1972年7月に結成されました。

     会の結成当初は、会員は次々に舞い込んでくるろう者からの通訳依頼に追われ、

     手話の復習とか学習会どころではなく、覚えたての手話を使っての通訳活動に駆り出されました。

             そして、こうした通訳活動を通して、手話通訳の必要性や社会のろう者に対する

             差別や偏見を目の当たりにし、試行錯誤を繰り返しながらも、

             に活動の一歩を歩み始めたのです。

Q4  福岡手話の会のボランティア活動って何?

   A:ボランティアとは自らの意思で行う、見返りを求めない行為を言います。

             手話の会のボランティアには決まった形がある訳ではありません。

             私たち手話の会会員は、会の活動を通して、聴覚に障がいを持った人たちと直に接しながら、

             聞こえないということはどのような障がいなのか、またそれに対する社会差別や偏見を知ることにより、

             自分の活動にどのような意義があるのかを見つけ出していきます。

             手話の会では、各支部の例会や会の機関紙である「ゆびだより」を通して、

             様々な活動への参加を呼びかけています。

             あなたも自分にできることを見つけて積極的に参加してみませんか?

              ◆ボランティアにはこんなものがあります◆

    ○福岡市ろうあ者体育祭など、障がい者を対象にしたスポーツ大会におけるボランティア

    ○福岡市聴覚障害者文化芸術フェスタなど、障がい者を対象とした各種イベントにおける

     ボランティア    

    ○老人ホームや、施設等の訪問ボランティア

Q5  手話の会では誰が手話を教えてくれるの?例会は講習会とは違うの?

       A:例会はみんなで話し合って学習や交流を進める場です。

             誰か講師がいて受講生を指導するような講習会は開かれていません。

     各支部ではみんなの意見を取り入れ、ろう協とも相談しながら、例会や行事を進めます。

    又、手話の会全体の行事としては、研修会などが開かれています。

    このように学習の場は設けられていますが、大切なのは学ぶ者の姿勢です。

    受け身でいては手話の上達は望めません。

               積極的に話しかけ実際に手を動かし、またろう者の手話をよく見てください。

               そして、例会では必ず手話を使いましょう。

               報告など正確に知ってもらう必要があるときは、誰かに通訳をお願いする場合もありますが、

               手話の会は単に手話を学ぶだけでなく、ろう者を理解し共に歩む人たちの集まりです。

               ろう者の言葉である手話を尊重し、コミュニケーションの壁を作らないように心がけましょう。

               ろう者の友人になり信頼を得れば確実に手話は上達します。

Q6  手話を学ぶのに他にどんな方法がありますか?

       A:福岡県手話の会連合会(県手連)・福岡県手話通訳問題研究会(福通研)・各ろうあ団体の主催などによる

     研修会・大会・イベントなど、たくさん開催されています。

    県内のサークルが手話の学習や運動を一緒に進めるために集まった福岡県手話の会連合会(県手連)

    全国の手話に関わっている人たちの集まりで手話に関する研究や運動を進めている全国手話通訳問題研究会(全通研)、

    また各ろうあ団体による研修会も毎月のようにどこかで実施されています。

           県内各地また全国大会など、ろう者と誘い合ったりして参加するとちょっとした旅行気分にもなり、

           いつもとは違う雰囲気で勉強ができます。

           一般社団法人福岡市ろうあ協会(市聴障協)においても、手話の会会員が参加出来る催しが行われています。

           手話技術だけでなく、ろうあ運動の歴史やろうあ問題のことなど、たくさん学ぶことができます。

           その都度「ゆびだより」にてお知らせいたします。どんどん参加してください。

       

                 こんな大会・研修があるよ

             全国ろうあ者大会 全九州ろうあ者大会・全九州手話通訳者研修会 

           全通研集会(夏・冬) 福通研研修会 みんなで手話を考える福岡県集会

             福岡県聴覚障害者教育フォーラム 手話通訳士をめざす研修会など 

Q7  手話通訳に資格は要りますか?また、資格の取り方は?

   A:福岡市の手話通訳者派遣で活動するには登録が必要です。

     登録されるためには、毎年実施されている手話通訳者登録試験を受けなければいけません。

 

         手話通訳は聞こえない人の生活や権利、そして命を守る大切なものです。

         正しい通訳をするためには、きちんとした技術や知識が必要です。

         そのために、福岡市の場合、年1回手話通訳者登録試験が実施されています。

         『福祉』『耳のしくみ』『一般常識』などの筆記試験と、『聞き取り』『読み取り』の実技試験が行われ、

         一定基準に達した人が、福岡市の手話通訳者として登録されます。

         個人や団体・企業などから通訳依頼が入ったら、派遣事務局から登録手話通訳者が派遣されます。

 

 

 

Q8  ろう者の友達から簡単な通訳を頼まれました。引き受けてもいいですか。

       A:安易に通訳を引き受けることは、必ずしもろう者の自立や権利の確立につながらず、

             むしろそれを阻害することにもなりかねません。引き受ける前によく考えてください。

             喫茶店での注文や、買い物の時の受け答えなども、通訳の一つです。

             資格がないからといってどんな通訳も一切断ると言うことは実状に合いません。

             しかしこの場合でも、通訳をした結果に個人で責任が持てるかどうか、常に考えて欲しいのです。

             手話通訳というのはろう者の生命・財産・権利に関わる重要なものです。

           そのため手話通訳には資格が必要とされ、それに見合った身分保障も求められています。

           簡単だから引き受ける、難しいから断るということでは通訳の保障とは言えません。

           ボランティアは自分のできる範囲ですることになりますが、それだけでは、本当に必要とされる手話通訳

           が行われないことになりかねません。

           ろう者が望む「いつでもどこでもどんな内容でも」手話通訳が受けられるという保障は、

           本来は行政の責任で行われるべきことなのです。       

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