〇名 称 福岡手話の会
〇設 立 1972(昭和47)年7月
〇事務所 福岡市中央区荒戸3丁目3番39号
(社会福祉法人福岡市社会福祉協議会ボランティアセンター内)
〇代表者(会長) 岡部信政 ⇒ ごあいさつ
〇目 的
私たちは手話がろうあ者のことばであるという認識のもとに理解を深め、ろうあ者との交流の中で文化・歴史等を学び、
ろうあ問題の啓発および手話の普及と社会的認知を図ります。そのことによって、ろうあ者の人権の擁護と社会参加を促進し、
障がい者の生活や権利を阻害している偏見および差別をなくしていきます。
そして全ての人が尊重され誇りと希望を持って生きる豊かな社会をめざします。
〇活 動
・ ボランティア活動
・ ろうあ者および会員相互の交流・親睦
・ 手話の普及およびろうあ問題の啓発活動
・ 手話学習
・ 関係団体との協力・連帯
・ その他本会の目的達成のために必要な活動
〇沿 革
講習会修了生で結成
1963年、京都に全国で初めての手話学習サークル「みみずく」が結成されました。こうした動きは全国各地に広まり、
1970年には、厚生省(現在の厚生労働省)の手話奉仕員養成事業がスタートし、福岡県でも手話奉仕員養成講習会が開かれました。
そして1970~1971年の福岡県手話奉仕員養成講習会を修了した受講生を中心に、「今後も手話との関わりを続けたい、ろうあ者の役
に立ちたい」という気持ちから、1972年7月に「福岡手話の会」が結成されました。
結成当初は、現在のような手話通訳派遣制度が確立されておらず、手話の会会員がボランティアとして、ろうあ者からの様々な通訳依頼
に応えるため、手話通訳活動に取り組んでいました。
ろうあ者と共に運動に取り組む
その後、多くの国民に手話通訳制度の望ましい在り方を広めていくための「アイラブコミュニケーションパンフ」普及運動(1985年)
や、「聴覚障害者を差別する法令の改正をめざす100万人署名運動」(1998年)にも取り組みました。
また、福祉サービスを受ける障がい者に1割の自己負担を求める障害者自立支援法案に対しての反対運動(2005年)、「情報・コミュニ
ケーション法(仮称)」の制定を求める「We Love コミュニケーションパンフ普及・署名運動」(2011年)、手話言語法や手話言語条
例の制定を求める署名活動(2015年)など、いずれも聴覚障がい者団体と共に取り組んできました。現在は旧優生保護法福岡訴訟を支援
する活動も行っています。
創立40周年となる2012年には、こうした長年の活動が認められ、社会に奉仕する活動(ボランティア活動)を続け顕著な実績をあげた団
体等に授与される緑綬褒章を受章し、現在では会員数が250名を超えるボランティア団体となりました。
ごあいさつ
福岡手話の会のホームページをご覧いただき有難うございます。
福岡手話の会は,今年で設立以来50年という長い歴史を持つボランティア団体で,主に福岡市内で活動しています。
みなさんは,手話に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?手話は,単なる身振り・手振りではありません。文法をもった立派な言語なのです。このため「手話言語」という言葉を使うこともあります。
2014年にわが国が批准した障害者権利条約では,手話は「非音声言語」として認められ,その利用は権利として定められています。また,障害者基本法においても,手話は言語として認められるように改正されました。全国的には,各地で「手話言語条例」が次々と制定され,先日450自治体を超えるに至りました。「手話言語法」の制定も課題となっています。
私たちはそのような「手話」に関するボランティア活動を通して,ろう者の歴史や文化を学び,ろうあ問題の啓発や手話の普及・社会的認知の広がりを目標として活動しています。具体的には,市内に7つある支部で定期的に例会を開催してろう者との交流や手話の学習をしたり,障がい者のイベントにブースを出したり,ろう者の行事にボランティアとして参加してお手伝いをしています。施設や病院にいらっしゃるろう者を訪問して,手話での会話をするボランティアもしています。
会員には,会社員や学生,主婦(主夫),特別支援学校の関係者や役所の職員,士業として活動している人など,様々な仲間がいます。平日は会社で仕事をしながら休日は通訳やボランティア活動に熱心に取り組んだり,例会に参加してろうあ者との交流を楽しんだりと,参加のしかたも人それぞれです。
コロナ禍の折,活動を中止しなければならない時期もありましたが,会員一同,協力して頑張っています。
ぜひ一度,手話の会をのぞいてみませんか。各支部で開催する例会の見学は自由です。当ホームページの各支部予定からご都合のよいとき,場所を選んでいただき,現地にて「見学したい」旨をおっしゃってください。
福岡手話の会 会長 岡 部 信 政